最終考察あさき 前夜祭 -幸せを謳う詩-/只野亜峰
 
揺れ傾いているというのは、願いが風に揺れている儚い存在であるという事で、「ああ、私の願いがなんだか風に弄ばれてる木の葉みたいでやばいわ」と読み解く事ができるわけです。影が伸びていくというのは夕暮れの現象ですね。一日は朝がきて夜がきて終わるわけですが、人の一生も晩節を晩秋と表現したりする人がいるように日本人というのは気象現象を人間の一生に喩えるのが好きらしいです。つまるところは夕暮れとは終わりの暗示ですね。願いも虚しく弄ばれてる最中に何かが終わろうとしているというたまったもんじゃないフレーズです。1フレーズでこんだけ語れるんだから一つ一つを全力で追いかけてたら僕の晩秋が見えそうです。終始こんな感じで
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