器官なき身体の覚書2/イリヤ
 
るものを同時に考慮にいれることー。ひとつの社会機械あるいは組織された群集が、分子的無意識を持つこと、この無意識が群集解体の傾向を示し、解体の過程と構成要素を決定するありように。みずからの所属する群集の群れにかならずしも似ていない、特定の群れが無意識を持つ仕方に。ひとつの固体または群集が、その無意識において、べつの群集や固体に属する群集と群れを生きようとする仕方に。つねにその人物をひとつの群集のなかで把握することが、いかなるグループからでもその人物を抽出することが、あらゆる多様体に接近する近道である。「愛する私は“あなた”を分類することができない。なぜなら“あなた”はアポリアであるから。」(ロラン&
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