霊視体験/アラガイs
の中の缶詰めの中身が減っていたのでそれとなくわかっていた 。
(何か忘れ物を取りに来たのだろうか…) しかしあまりにもその気配が小さく感じられて不自然だった。台所の方に行ってみたが、ガラスの引き戸は閉じられていた 。当然誰も居なかった 。すぐに上がり口の縁側を追いかけてみたが靴はなく、うしろ姿も見えなかった 。それよりもまず、その短い時間差を考えると実に解せない 。妹夫婦の玄関口まで30?以上はある
とても奇妙な…(いや、これはただの錯覚かもしれない…)そのときは、何故か深入りしてはいけないのだと、不思議なほどに鈍感で、また冷静な判断力の方が優先していた 。
帰りがけに、戸外の車庫にいる弟
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