ファースト・エンカウンター/板谷みきょう
に深くかかわりあう行為、
かかわりあえる勇気と真実さ、真剣さと強さ、
非常識と不道徳。
そして悲劇が、
愛のように思えてならなくなってきている。
愛されなくても愛し続けるひとりよがりと、
愛のために自分の命さえ捨ててしまう愚かさ。
嫌われて捨てられて忘れ去られ
裏切られ傷付け合っても愛し続ける行為にこそ、
本当の愛が見えて来るのだ。
『愛したい。愛せない。……』それはまさに、
かつて、二十一才の時に勝手に裏切られたと思い込み、
自殺未遂した僕の感覚の想起だった。
その繰り返しの渦の中で僕は、彼女を恨み、
人間を嫌悪し、僕自身を嫌悪する。
きたなく、汚れた僕
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