心のギャラリー/さすらいのまーつん
てきた。天気のいい土曜日の午後に考えるには、ちょっと相応しくなかったかもしれない。散歩でもしてくるか。いや、途中で放り投げるのもなんだから、もう少し続けよう。
さっきの子供の話に戻ると、今の僕なら、彼/彼女に向かって、ちらっと微笑を返すぐらいのことはする。カジノのディーラーが素早くカードを切るとき、その手元に垣間見せるハートマークと同じぐらいの、刹那の間だけだが。
とにかく、見知らぬ人の間でも、微笑がジェスチャーとして通用する程度には、マトモな世界に君はいるんだよと、その子供に伝えたい。
さて、詩の話に戻る。ここまでの話とどうつながるのかというと、つまり、詩も一種のジェスチャー
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