夢の入口 2011/たま
 
て無条件で受容しなけ
ればあしたはこないと幼いこどもでさえおとなの顔をし
て頬杖ついた昼下がりに吐息をもらすから
生きることと、死ぬことは等しいのだろうかとか
愛することと、老いることは矛盾しないだろうかとか
朝がきてもまだ、ばかやろうな夜はつづいているみたい
でいつまで待っても交叉点の信号は赤のまま青にかわろ
うとはしない
どうしてそんなに、あなたの街はとおいのだろうか

なにもかも捨ててしまわなければ眠れないなんて娼婦の
愛をみているようでわたしは眠れなくてもいいからあな
たが眠ることのほうがたいせつなんだってせつじつにお
もう夜がある
あなたは今日も孤独な愛を育て
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