ナンセンス/榊 慧
 
ズッ、ズドンと打ち込んで。そのとき俺はひとまとまりにした手帳たちをくべて燃やすのさ
「前にやった高等学校学力程度認定試験いわゆる昔の大検、」参考書のロジック解いて愛せないけど、すんなり楽して受かったそんなもんさ、猫背で書いてシャープペンシルの芯は一本だけ入れて、そいでもってそれだけ持って燃やせないー

 俺は何を考えてるの?馬鹿馬鹿しいなあ。綾織りした裂(きれ)に施されてる縫(ぬい)の技法の能装束つけさせて挨拶回り、君がさせてくれたら好きだよ。
「何かを背負っている。無いようで多分あってそれで多分無いんだろうね」
「正直者だからそれだけは、夢がない。」「仕方ない。」
妄想だったらいいね
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