W.K.第五回「ポール・デスモンド『ファースト・プレイス・アゲイン』〜JAZZなんて詳しくないけど」/たもつ
 
たレコード。中学生にとっては決して安い買い物ではない。そうであるならば、とにかく聴き込んでやる。と、思い立ちました。救いは唯一知っているB面一曲目の「グリーン・スリーブス」。カセットテープに録音して、とにかく聴くときは常にB面から聴き始め、勉強するときも、ひたすらこのレコードをバックミュージックとして聴きました。一週間で五十回くらいは再生したはずです。
さすがにそれだけ聴くとなると耳が慣れます。ライナー・ノーツ等を見ながら、一週間後に思ったこと、感じたこと、気づいたこと、失ったこと、移ろう季節、少し背の高くなったわたし…を羅列してみると
・すべてギターの前奏から始まる。
・メインはサックス。
[次のページ]
戻る   Point(1)