遺書にはならない足跡/セグメント
。それだけだ。
次に病院に行くのは約二週間後だが、行って何が変わるのだろう。今度こそ、テスト結果は出ているだろうか。だが、最早、それすらも霞んで見える。私には専門的な話はもうどうでもいい。ただ、ひたすらに休みたいだけなのだ。
15
――休みたい。とはいっても、今まで何度もあった「死にたい」という願望とは、それはおそらく懸け離れている。私は死にたいわけではないのだ。ただ、「休みたい」だけだ。しかしながらその方法が分からないので、切迫してしまうと「死にたい」に行き着いてしまうこともまた事実だ。
一体、どうしたらいいのだろう。日記や小説を書き、こういった随筆を書き、友人と会い、友人
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