遺書にはならない足跡/セグメント
を感じた。
重ねてになるが、その恐怖は現在ではかなり和らいではいる。だが、今も眠ることが怖いのか寝付きが良くないし、自宅であっても廊下や部屋の暗闇は怖いし、いつ入れ代わるかと緊張を覚えている。
実際、初めて入れ代わりが起きた時の記憶は断片的ながらある。その時は女性だった。次は子供だ。この時も断片的ながら記憶はある。この二つに関しては、自らの意思とは無関係に起きた。その後、一回。これも意思とは無関係だ。更にその後、三回程、人格交代らしきものが起きているが、これは自らの意思によるものだ。恋人と友人が、その人格と話してみたいと告げた為、代わりやすそうな女性に代わって話をして貰った。これらは、自ら
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