自分を語るということ/塩崎みあき
絶対にある。
受験が酷だと思う理由のもう一つ
それは人間性をかき乱されている感じがすること。
やはり、実技で、自分の作品を作るといっても受験にはちゃんと「対策」というマニュアルがあり、それに向かって日々精進するわけ。
自分が「こうだ!」と思っていてもそれは「あの大学ではうけないからやめとこうよ」みたいな感じ。
そうやって作品を作っていくとだんだん、自分の思考と出来る作品にズレが生じてきてしまって、「こんな作品作りたい訳じゃない」「こんなの私じゃない」と思ってしまう。けれど先生はそういう作品を褒めるし、それ以外のものをあんまりよしとしない。
実際そうしないと受験には勝てない。
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