自分を語るということ/塩崎みあき
 
い。先生はそれをよくわかっていて私たちに教えている。それはわかっている。私はそれが理解できたので、苦しかったけれど耐えれた。けれど中にはそれに気付かずに先生に言われたことを真に受け、喜んだり悩んだりしている人たちも多かった。その中には、「もう私には才能がないことが分かったから」と挫折する人もいた。そういうとき「これはただの受験対策なんだから」って言ってあげたかった。けど言えなかった。

こういう事を書くとどんな厳しい予備校に通っていたんだよ。と突っ込まれるかもしれないけれど、いや、いたってのほほーんな雰囲気の所でしたよ。仲良かったし、受験当日も遠足みたいなのりでした。ただ、やる時はやるし、みん
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