いのりの詩/吉澤 未来
うか
いっぽんのみき
ずっといっぽんでいたかったけど
でもてをのばし またてをのばし
すこしずつ かゆいところにてがとどくように
かたちをかえてきた ぼくたち
たくさんのきの ゆびさき かんじるこころ
とてもせんさいだけれど もとをたどれば
いっぽんのみき
ほんとうのきみはどんなものだろう
いまきみのめのまえにあるいっぽんの
たいぼくをそうぞうしてごらんよ
きみがきみであるために・・・
どんなにおおきくっても
どんなにちいさくっても
かたちはかたち
どんなにのびていよ
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