いのりの詩/吉澤 未来
 
うか

いっぽんのみき

ずっといっぽんでいたかったけど

でもてをのばし またてをのばし

すこしずつ かゆいところにてがとどくように

かたちをかえてきた ぼくたち

たくさんのきの ゆびさき かんじるこころ

とてもせんさいだけれど もとをたどれば

いっぽんのみき

ほんとうのきみはどんなものだろう

いまきみのめのまえにあるいっぽんの

たいぼくをそうぞうしてごらんよ

きみがきみであるために・・・


どんなにおおきくっても

どんなにちいさくっても

かたちはかたち

どんなにのびていよ
[次のページ]
戻る   Point(11)