ダイアローグ ー野良猫その3ー/……とある蛙
と眺めの良い高い場所だ。さらに他愛のないおもちゃやぎりぎりに丸まれるせまい袋等も好みだ。
オレは夢見ていた。ライオンを、草原を疾走するチーターを、ジャングルに潜むジャガーの狩を、あらゆる猛獣の頂点に立つことを
そんなオレが気になる人間が一人だけいる。大した奴じゃない。流れ者の風来坊できったねぇ上着にぼろぼろのブーツを履いて、何やら仕事を探していた。それがおまえだ。
こういう奴から何かを発見するなんてことはありゃしないが。
そんなとき、オレは見えもしない色彩を小さな頭脳に感応した! ― オレは鳴き声の反響の違いによって色が物体にあることを感応した。さらに、猫踊りだ。本能的
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