来歴/yamadahifumi
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「おら、お前はもう死ぬことができないほどこんなに死んでいるのだ。ここで白状しないとあと千回死ぬことになるぞ?」
「千回死んだ後はどうなるんだ?お前らはトイレに行ってケツを拭いて、鏡の中に映る自分の顔を穴の開くほど見つめてようやく自分が馬鹿ヅラしていたことを発見するのか?」
「うるさい、死ね」
そうやって俺はまた何度も何度も何度も殺されたのだった。俺が白状しないと事務上の手続きが余計にかかり、コストカットが目標に届かないらしい。やれやれ、人間の世も大変だな。
そうやって派手なオンパレードが続いたある晩、「出ろ」と言われて俺は夜の中を歩いて衆目の前に引き出された。衆目からはフラッシュの嵐
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