来歴/yamadahifumi
の嵐。全く・・・人をなんだと思っていやがるんだ。
やがて俺の吊し上げの儀式が始まる。市長風の男が俺の前で宣言文のようなものを読み上げている。俺は試しに噛みついて殺してやろうか?という憎悪の表情をそいつに向けてみる。市長は退屈そうに笑顔で、「どうせお前は後五秒で死ぬんだ。最後くらい潔くしたらどうかね?」そう言って市長は軽く俺のみぞおちを殴ると(俺には重たかったが)、人々の喝采を受けながら階段を降りていった。
さて、そこでようやく俺の首が吊されることになった。やれやれ、やっとか。かったるいなあ。こんなに儀式が退屈だとは思わなかったよ。小学校の入学式から何一つ変わってやしない。
俺は愛すべきみなさ
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