白の海域/葉月二兎
 
raphy)を規定し――「白地図」とする。


   はうる、
   風が渦を
   巻いていますその中央で
   横たわっているわたしは
   今まさにこうして
   わたしはゆるやかに死にました
                          『とりろーぐ』


ゆるやかに死したわたしの亡き/中心の無き余白(marge)として書き出さされた地勢。
 それはすなわち一人称としての「わたし」なき場、
  私の終焉/周縁(marge)として規定された「他者」の姿を現す。

断片的に記された数々の言葉/「地球儀・「火葬する消火器」・「避難経路」etc...
  し
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