現代ホラー映画 2011年 夏の10選/古月
 
注目を浴びた若手の新鋭。こんなもんで注目されるのってどうかと思うわ、という話はさておき(?)、というわけで本作も当然ゾンビ映画ではあるけど「ゾンビ・コメディ」なのであった。なので、やっぱりホラー映画の文法ではなく、おバカ・悪ノリ・エログロ・下品というコメディ映画の文法で撮られているのね。
同じ種類の映画に『ショーン・オブ・ザ・デッド』があるが、あちらがロメロゾンビにオマージュを捧げた優等生的なコメディであったのとは対照的に、こちらはユーロ・トラッシュにオマージュを捧げたとでも言うか……とにかく「ひでえな!(半笑い)」という感じの映画だと理解して欲しい。
ストーリーなんかはもう二の次三の次で、「
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