現代ホラー映画 2011年 夏の10選/古月
テルという大いなる存在に対して人間はあまりにも無力だった」というだけの突き放した結論しか出ない。謎は依然として謎のままで、憑き物が落ちないのね。ここが数多のホラー映画とは違う、唯一無二の魅力なのだろうと思う。キューブリックの作風が良いほうに働いた……んじゃないかな! 完全に!
なお、DVDには「143分版」と「119分版(コンチネンタル・バージョン)」があり、1999年に発売されたものが「143分版」ね。ブルーレイは119分!
個人的には製作者の意向なので仕方ないとは思っているが、24分のカットはさすがに許容できないので、できれば143分版を見ていただきたい。レンタルショップ等にはおそらく置い
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