十一次元の詩人たちへ/たま
 
ない存在なんだけど
だからといって否定はできない
確かに今、ここにある物質にはちがいないのだから
わたしはこうして
きみの霊に話しかけているのだよ

退屈かもしれないね
死後の無の世界は
聴きたくない話しかもしれないけど
退屈しのぎにはなると思う
こうして大地に根をはって
空に向かって枝をひろげていると
様々な霊が宇宙めがけて飛んでいくのがわかる
でもね
死後の無の世界はこの宇宙には存在しない
この宇宙を支える十一次元は
命を生み出す仕組みであって
死後の世界には関与しない
わずかに最小単位の物質として
霊を残すことがあってもね
つまり宇宙は
戻ることので
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