作るに関する覚書と考察/はるな
意味を持たない。集合して、時が流れたときにほんとうに大切なものになる。わたしはそのとき特別な感情はあまり持たない。あるということで十分なのだ。わたしにとっての絵も、大抵そういうものだ。それは指先と紙と鉛筆の記録であって、今のわたしの作品ではない。時間がそれを作品にしてくれることもあるけれど、それは稀な例だ。
文章に関しては、どちらもある。
ここにはポイント制度というものがあるけれど、不思議なのは、作品としての文章と、記録としての文章とでは、記録としての文章のほうが高評価だということだ。それだけ、わたしの創作は独りよがりなのだろう。でもそれは吐き出されるべきものなのだ。
水のようなものを作
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