もしくは祈りに似た何か/はるな
 
と証明することに似ている、非常に膨大で、気が遠くなる作業だが、わたしたちはそれをせねばなるまい、いつかはやり遂げなくてはならないのだ、あるいは、いつまでたってもやり遂げられないままで、それは漠然とそれなのだと、言い張るしかない

おそらく言葉とはそういう役割のために産まれたのだ、それがそれであるということを、わたしたちはいつだって証明しえない、この白いソファーが、この白いソファーであるということを、その白いソファー以外のものをすべて述べてゆくことでしか証明しえない、わたしたちは、そもそものはじめから齟齬のうえにいるのだ、最初から何もかもは成り立ってはいないのだ、そのことを承知してから、言葉とい
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