男の子のこと/はるな
 
と決めるときには、いつだってこころは穏やかだった。

それは終わりにも似ている。そんなふうに自分から抱いた男の子たちは、みないなくなった。わたしはたぶん、物事を手に入れるべき人間ではないのだ。大事にするということがよくわからない。
おんなのこにはいろいろな種類があるけれど、男のひとに守ってもらうような女の子って、可憐だからとかひ弱だからとかではないのだ。ただそういう女の子って、自分を守ることしかできないのだ。きっと。

そんなふうに手に入れた男の子ともう会わないと決めるときも、同じようにこころは穏やかだった。晴れた日や、明るい日の午後に、その考えを得ることが多いように思う。たくさんの物事
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