男の子のこと/はるな
と決めるときには、いつだってこころは穏やかだった。
それは終わりにも似ている。そんなふうに自分から抱いた男の子たちは、みないなくなった。わたしはたぶん、物事を手に入れるべき人間ではないのだ。大事にするということがよくわからない。
おんなのこにはいろいろな種類があるけれど、男のひとに守ってもらうような女の子って、可憐だからとかひ弱だからとかではないのだ。ただそういう女の子って、自分を守ることしかできないのだ。きっと。
そんなふうに手に入れた男の子ともう会わないと決めるときも、同じようにこころは穏やかだった。晴れた日や、明るい日の午後に、その考えを得ることが多いように思う。たくさんの物事
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(3)