オロオロしながら泣きながら描く祈りの詩/涙(ルイ)
 
ゃ誰も何も救えない
詩人なんて所詮は無力な生き物です
わかってる
わかってるそんなこと


それでもやっぱり 
祈らずはいられないよ


あなたが今夜 ほんの少しでも眠ることができますようにと
あたたかいご飯で 少しでもおなかが満たされますようにと
あなたが探しているあの人があの思い出が
一刻もはやく見つかりますようにと


気丈に振舞うあなたのやさしさが
いつか必ず救われますようにと


もう我慢なんかしないで
思いっきり声を放って泣けますようにと



涙のあとには笑いがあるはずさって
誰かが歌っていたけれども
それはたぶん いや絶対にそう
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