基地内沙汰/只野亜峰
に関しては懐疑的な姿勢で臨まざるを得なくなってくるわけである。それは一昔前に世間を騒がせた"派遣村"のような、特定の政治的・思想的思惑のある団体の扇動に歪められた存在と同様にである。確かに在日米軍基地というトラブルの種を抱えた沖縄県の人々の苦労は尊重されるべきものであるが、それがプロ市民と揶揄されるような政治的・思想的団体に歪められたものであるのならやはり切り離して考えていかなければならないだろう。
日本は第二次世界大戦の敗戦国である。敗戦国である劣等感こそが、在日米軍基地を米国支配の象徴や戦後の悪しき遺物としての認識をもたらすのかもしれない。だからといって安易に在日米
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