【批評祭参加作品】空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集/石川敬大
 
て読者は、読者じしんの、それぞれの「ゆめ」を語りだすしかないでしょう。あとは読者が、勝手に「ゆめ」を語ってくださいと言わんばかりの強烈な、衝撃的な詩だと思います。


  言葉

 言葉は 人と人をつなぐ
 ひと言だけで 明るくなり
 ひと言だけで 暗くなる
 言葉は魔法
 正しく使えば
 たがいに楽しいし 気持ちがいいけど
 間違えば
 自分も相手も傷ついて 悲しくなる
 言葉はむずかしい
 けれど 毎日使うもの
 大切に使って
 言葉ともっと なかよくなりたい


 実にストレートな表現なのですが、ひととひととのコミュニケーション・ツールとしての「言葉」の
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(8)