【批評祭参加作品】無意識と創造性/……とある蛙
予定されない無意識があり、顕在化されることを前提と去れている無意識がラングの領域に既に存在しているのではないかと考えている。ただラング領域の無意識のみでは独創的な文芸作品は生まれない。下手をすれば過去の文芸作品のパッチワークのような作品が生まれる恐れもある。
想像ではあるが谷川の言う2、3行の言葉はランガージュ(ラングより以前の人類共通の言語能力でカテゴライズや抽象化をする能力です)から直接顕在化しているのではないかと考える。これは仏教用語と言えば識に該当する言葉である。もちろんソシュールはそのような機序について説明していない。
一方、丸山圭三郎著「言葉・狂気・エロス」講談社学術文庫と
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