【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(3)/古月
これは単なる焼き直しではなく再構築で、かなり出来がよい。
オリジナルと最も違うのは、本来は「ブギーマン(不気味な男)」としてキャラクター性を排除されていたマイケルに人間としての過去やドラマを与えている点。少年時代に何があったのか、精神病院でどう過ごしていたのか、という部分を描くことによってマイケルの印象を「単なるモンスター」から「執念の塊」へと大きく変えている。これはリメイクのあり方として考えればアリだろう。
なお、リメイク版の続編『ハロウィン2』もロブ・ゾンビ監督によるものだが、こちらはさらにブギーマンのオリジナルキャラクターを破壊する出来で、さすがに賛否両論があった。個人的にはそれよりもス
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