【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(3)/古月
疾走! それまでの「ゾンビはのろのろ歩く」という既成概念を思い切りぶち破った、ダン・オバノン監督の名作ゾンビ映画。
とりあえずゾンビの造形が個性的で、単なる動く死人ではない、おもしろゾンビのエポックメイキングである(はず)。
感染方法が軍の薬品というのも「国家の陰謀」って感じで刺激的だし、ゾンビを焼いた焼却炉から出た煙が雲になり、雨が降ることで被害が拡散するなどのプロットも天才的だと思う。絶望的な状況を引っ繰り返す起死回生の一手としての(?)衝撃の結末も含め、全体的に見て、『バイオハザード(テレビゲーム)』に最も影響を与えた作品なのではないだろうか。
それにしてもこの映画、原題は『Retur
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