【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
学の匂いを嗅ぎ付けることができる。しかし、これに関しては深追いしない。ハイデガーは存在を出発点とした。しかし、私が出発したのは、「書く」と「読む」の地平である。

世界というものを語ろうとする上で、出発点を見逃すことはできない。私がこれから書く世界は、単なるイマージュの問題である。今回はそこにあるイマージュをいくつかのものに区分してみようと思う。それに答えるために、私は一つのアンチノミーを持ち出してみよう。あなたに問う。世界の始まりは存在するか?


・世界の始まりは存在する。仮に世界の始まりが存在しなかったと仮定しよう。そうすると、始まりが規定されないのだから、過去から現在に至るまでに
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