【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
でに無限の時間が流れているということになる。無限の時間は分割できず、際限ない取り尽くしによって計測できるものである。そうなると過去から遡ってどれほど時間を取り尽くしても現在には到達できなくなる。このことは現在があることに矛盾し、従って世界に始まりはある。

・世界に始まりはない。世界に始まりがあると仮定しよう。そうするとその始まりの前には、世界ではない何かがある。世界は世界すべてだから、そこからあらゆるものを消し去ってしまえば、何もない状態、つまり虚無があったことになる。虚無はいつまでも経っても虚無のままである。虚無のままであるなら、現在に至っても何もなかったことになる。しかしこれは現在がある
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