【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
続いているのがわかる。それと同じく、終わりのない言語活動の呪いが、私たちを想像へと駆り立てるのだ。それは、流れ込んでくるものを止めようとせず、存分に吸収した成果とも言えよう。世界とはこうした過程で生まれてくる想像の産物である。そして想像の産物でしか有り得ない。

もし言語という名の受け皿がなかったら、私は言葉をどこに吐き出したろう。私たちは言語活動の皿の上に言葉を吐く。そして皿に載せられてやってくるものを食べている。皿の表面に映る向こうの世界、それがイマージュの領域と考えて差し支えない。そしてこの運動は、言葉から言葉をつなぐ空気のように、止まることがない。

けれども吐き出す行為にもまた飽
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