【批評祭参加作品】書くということについて/kaz.
 
を縦横無尽に行き来することのできる活動であるが、反面、決定不可能であるという側面を有することに疑いはない。それは言わば自由/制限、解放/束縛の対立関係の淵に立っているために、時としてそのめりはりのなさに読み手を苛立たせるのだ。コラージュの書き手は、そういう決定不可能な地平に身を投げる姿勢を崩さないかのように見える。そのために私には彼らがとてつもなく自由奔放であるかのように感じられる。しかし、実態としては自由であることの束縛、自由という名の刑に処されているといったところか。

こうしてコラージュのイマージュについて語り終えてしまえば、読むことが書くことにほぼ一致することも、容易に理解されるだろう
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