「虚喩」ってなんだろ/紙飛行機
要なことを語っているわけです。
それはつまりじゃあ暗喩の前にはどんな言葉が使われていたのかということなんですが、
おそらく「虚喩」としかいいようのないものが使われていたというのです。
「虚喩」ってのは、これは吉本の造語なんですが、
それはどういうことばなのかということをここで問題にしたいわけです。
これはまあ、非常に吉本らしい発想というか考え方なんですが、「虚喩」ってのはもちろん
暗喩よりも膨大な意味をたくわえた複雑な世界なわけですが、でも表現としては一見すると、
つまり現代人からみると、
ストレートな物言い
と同じなんです。
これはいかにも吉本らしい発
[次のページ]
戻る 編 削 Point(16)