夢に関する権利/あおば
 

100斤の店内に掃引される我が身の不甲斐なさと
中産階級の購買力に頼る猫またぎの無電源装置の父母達が
テンプラ蕎麦が食いたいと
脇目もふらずに歩いた末に
辿り着いた場末のダンスホールは熱気満々で
床を這う隙間もないくらいだと
古くさい鉛管を片手に
訥々と語り出す
ブブという声を聴き
寒天養殖のノウハウを無給の熟年労働者が説く条件等色を信じながらも
波長依存性に縋る5寸釘の打たれた神社の奥の鬱蒼とした杉木立には
栄枯盛衰毀誉褒貶と
あくまでも4文字熟語に拘るつもりの福々しい太陽光発電された常夜灯の光りは届かないと
ここまでの洞察力と直感を信じ
バランス感覚を保持しながら
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