夢に関する権利/あおば
 
がら崩れ落ちる運命的な観念が
自律歩行ロボットを介護しなければならないのだと
咳と鼻水を垂らしながら旋回するミミズクの大きく見開いた眼に映る
野鼠、モグラ、地虫を弄ぶ3D映像が
2次元の古巣を捨てて
形の無い世界に一宿一飯の仁義を切る気迫のこもった長脇差しは
山犬をぶった切った昭和の御代の悪代官達の根性曲がりを砥石にして
口すすぐ参拝客の草履をそろえながら片足立ちで踏み込むふいごの音は
ふぃーふぅーと心地よいリズムを奏で
研ぎ過ぎて地金が露出したなまくら同然の和包丁と切れ味を競うのは
痛々しいと決めつける砂鉄の願いは
一袋500グラム100円の馬鈴薯の芽をえぐり取る無慈悲で残
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