anne/Oz
際と見なされたのだ。
生憎、
彼はアンネに小遣いをあたえていたし、
アンネはそれを受け取っていた。
彼は結婚していて
子供もいた。
業界においては
ある地位を築いていた。
そして、
アンネは元売れっ子モデルの娘だった。
「私にはどうすることもできなかった。
私はどうする気もなかった。
ただ、私は悲しむ資格を持っていなかった。
そんな資格など、
何処にも存在しないということにも
気付いた。」
アンネは
貰ったお金を使うことはなかった。
ただただ
貯金をしていた。
彼は
「強く生きてくれ。」
そう言って姿を消した。
アンネはそのお金を使って
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