わたしが好きな詩人 ミーハー主義的雑文 2/るか
 
という貪婪さに満ち溢れてい
て、それに成功していると言えましょう。
社会歴史の全て、つまりここにはギリシアがありキリストがありニーチエ
があり、無論英国があり日本があり、英語がありラテン語があり日本語が
ありフランス語があります。私見では、ブルトンのシュルレアリスムの成
果を凌駕するものがここに展開しており、中南米で開花した「マジック・
リアリズム」の先駆ともみえるような過剰なる豊穣がここには存在してい
るのです。勿論、なんでもかんでも多種多様なものを作品のなかにぶちこ
めばおけー、というわけではありません。ここには異質なもの、多種多様
なものを統合するひとつの原理が確かに存在す
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