とっとと落選したい公募応募らいふ。/小池房枝
くらうこと二十件ばかりも繰り返していた時のような気持ち。そんなにワタシは世の中に要らないかと、そんな暗澹たる気分です。必要とされても困りますが。とはいえ使われ道の一つや二つぐらいはあってくれてもいいんじゃないかと。
それに、千円については、もしも、もしも三千円もらえていたら買いたい本があったのです。いやしかしまず公募ガイド自体が五百八十円もしますし、ネットから応募できない募集には葉書代、切手代、原稿用紙代。投句料という言葉も初めて知りました。ものは試しと現金書留で一つだけやってみましたが、届いたかどうか、受理されてるかどうか。
再発見だったのは、私はやっぱり言葉は好きなんだなってことです。
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