『しろう』-永遠未完小説-/しろう
 
はのちに「第10のアダム」と呼ばれ今も冷凍保存されている。)から次の第10段階、第1段階の新種から、さらに有性生殖を可能にする遺伝子改変を行う(性染色体XX間での遺伝子交配を可能にするための生殖改変、及び疑似性器を備える等)、という経過を辿る。
これにより新・人類は自身のクローンを自在に産み出す形質を備えながら(これは妊娠と出産を経ることもできるが、体外でも行える。つまり培養溶液の中で成長させることも可能だ)、さらにそれまで「女性」と呼ばれていたもの同士での交配も可能となった。
しかしこの間に、第1段階「第10のアダム」と呼ばれた個体から無性生殖を繰り返したうちの一体が変異を起こし、その変
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