ハイパーサマーミュージック/ブライアン
、と女の子たちは境内の闇へ消えていく。さっきまでと変わらず、焼きそばや焼きトウモロコシを食べ始める。何かを期待しているのは確かだった。男の子達が全員そうだったかはわからない。なぜなら、誰も女の子たちのことを口にだそうとはしなかったから。
食べていたものを空にすると、屋台をもう一度見て周ることにした。参道は混んでいた。町内の人たちが皆来ているようだった。夜の中で屋台の光は輝いている。大人達の間を掻い潜り、歩く。女の子たちが屋台で食べ物を買っている。彼女達は気が付く。近づき、声をかけた。腰をかける場所を指差す。両手に飲み物と食べ物を持って指差した方へ歩き腰を下ろした。男の子達は飲み物を自動販売機で
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