中編小説 心と口と行いと生活で 作 丸山 雅史/時間が蕩けるアインシュタイン
私と共に此の世で存在しなくなり、現実の世界で意識を失い、貴方様御自身の記憶の世界の中で、次に此の城や私や貴方様が、此の世の土曜日の森に、姿を現すのは、此の世界に存在する為に必要な、?十分な眠り?を蓄えた後となります。貴方様は、此の五年間、私への愛を貫いて頂いた代わりに、精神を深く病んでしまいました。貴方様も、此の先、長い人生で、生きている分だけ苦悩や挫折が沢山有るだろうと思いますが、そんな時は私と此の城を思い出して、毎週土曜日に私の元へとやって来て下さい。此の私は、貴方様に最大限の愛情を捧げますので、其れに依って、貴方様が病んだ心を癒して頂ければ、此れ以上の喜びと幸せは有りません。…それではもうす
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