to YUI 2010.10.12 23:07/時間が蕩けるアインシュタイン
満月が沈んだ大きな湖に似ている。僕は君/に/には、瞼を瞑って欲しいと願われたい、そして僕は其の真夜中、白い翼等持たずに、君と待ち合わせの世界まで夜の心を歩き、時々君の愛しい笑みを思い浮かべる為に、涙を奇跡に支払う。高い夜空からは今夜も粉雪が僕のベッドに降り注ぎ、天使で在る君にそっと十三回キスをする。
僕だってこの鎖の鎧を解ける様な気がするんだ。右足首の足枷に涙が浮かぶ。冷たい牢獄に背中を向けた僕は、君の歌で暖を取る。未来の春に君と花畑を周りたい。高台から僕達の暮らす町並みを眺めたら、また夜がやって来て、君は「さみしい」なんて僕の右肩に寄り掛かってくれるから、僕は甘えん坊な君の心を握り締めて、愛撫
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