ジョプリン以降/salco
 
、本当に発熱したほどだった。

アヴァンギャルドの名に恥じぬ歌手は、現在に至るもこの人だけだろう。後年の二ナ・ハーゲンなど九官鳥に過ぎない。冒頭のソリッドな
“Midsummer New York”、続く呻きおめきの旅“Mind Train”、“Don′t Worry,Kyoko”の
腸管絶叫延々、メロディーラインも詩も美しいバラード“Mrs.Lennon”からトイレのブリブリまで録音したこのアルバムには、作
曲家としての能力を証明する秀作が幾つも入っている。
いかんせん、昭和ひとケタのヨーコさんはリズム感が日本人離れしておらず、大向こう受けするような「歌唱力」に欠けており、更にはコブ
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