臨床詩作法 / ****'04/小野 一縷
る光速微粒子の流れ
またその通過痕 金色の水が銀色の水を裂いてゆく
水 酸素と水素 その接合面に発した瞬間熱
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同 21:19 物質C 20mg投与
脳裏という醒めながら沈黙した暗幕を 暗い毛並みの獣がよぎる
青い炎を脚に灯して 蒼白い吹雪を纏って
遠い雷鳴を咽に鳴らし 雷光を宿した黄金の眼差しで
雷轟でありたい
常識という柵に守られ 良識という甘草を食む
いつも反芻しては 安らかな輪の中を ただぐるぐる回る 家畜
その豚や牛どもの 危険そのものの 雷
新しい表現を生む者は 今この時 何処へ行っている?
表現された物の深度を見
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