臨床詩作法 / ****'04/小野 一縷
の中を飛び交う電子イオンの乱数演算の
過呼吸的リズムに溺れること
0を破壊する勢いで漏出する虚言数を知覚しきれないように
音で表せるフォーム 色で表せるフォームにも限度がある
そこで文字で表すフォームの中に 音階や色彩を取り込むのは
アートフォーム 表現形態としての芸術性の真価を高めるとも言えること
短形散文を繋ぐ これら言葉の経路には 今のところ何の仕組もない
これから 幾つかの仕掛けを発現させるとしよう
---------
同 20:24 物質T 3mg投与
夜 星々の影に ぼくはいる
永遠に続くエコーがある
その子音が引いてゆく色は 解る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)