埋め込まれるもの/番田 
 
何か国からの手厚い保護支援策でもあるのだろうか。


私は最近知人の絵の展覧会に行ってきた。しかしながら展示された絵画そのものは描かれているというよりは、これは、レリーフ作品なのだといった方が適切なのかもしれない。しかし作者の中では物質は塊というより諧調として意識されているのはまちがいはなかった。私にはなんとなく作品が顔のように見えたり、足であったり、色々なものに見えてきていた。その知人は何年も絵を描いているような類いの人間だった。私はそこで知人の、何年かに一度開いているという展覧会の絵を見たのだ。絵を見た私はこのような感覚はあまり美術館に行っても味わうことなどできないのかもしれないと思わさ
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