歴史的自己  死者を介して    mixi日記より/前田ふむふむ
 
事実が、継承されるだろう。しかし、人間Aの死(精神的な死)によって、人間Aが、戦争などで、受けた、傷のような過去をあるいは憎悪や苦悩を伴った内面の深刻さは,人間Bには、受け継がれることは絶対にないのであるといえるだろう。もはや、その時、人間Bには、人間Aが受けた、あるいは経験した、生々しい傷の現場(個人の内的真実)を経験することはないからである。
(勿論、その現場などを見学する事は出きるであろうが、)
僕は、これを、次代のものが受け継ぐ歴史、即ち物語(のようなもの)といっても良いと思う。
自ら体験をしないもの、
私たちが、受け継ぐ歴史とは、そのような伝承や、書架に置かれたものでしかないとい
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