人格的な、入道雲、青い空   mixi日記より/前田ふむふむ
 
得てはいるが、住宅街であり、草花であり、入道雲であり、空であり、それら自然からは、それ以上の、あるいはそれ以下の返事を、僕は貰わないからであり、貰おうとしていないからである。
でも、僕のこの傍観的な態度(この言葉にも問題はあるかもしれないが)をあらためて、住宅街、草花、入道雲、空に、人格(あるいは、人格に近い思念のようなもの)を与えたらどうだろうか。
人格的な自然は、単なる物ではなくなってくる。
彼らは、雄弁に語りだすだろう。つまり、一般的な自然ではなく独自の個性をもった、唯一の住宅街、草花、入道雲、空に、なるのである。そうすると、雄弁な自然が、僕との距離を埋めて、僕を見ている存在とし
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