渋谷HMV閉店に寄せて〜ロングゴーン&ロンサムブルー/真島正人
、あれと同じで、当時の阿倍野のHMVいも、ジャズ専門の部屋が店内にあった。
その閉鎖的な雰囲気が大好きだった。
子供の頃、押入れの中が好きだったけど、それと同じような感じだ。
あまり広くないジャズ専門の部屋には、ジャズしか流れていないし、おそらくは、ジャズを買うために足を運んだ人が集まっている。
その『狭さ』が心地よかった。
当時僕は、あまりジャズファンから言及されない(というかモダンファンから小ばかにされやすい)、戦前のスィングジャズを集めていた。
僕が、月一枚の割合で塾帰りに買っていく。
あるアーティストの、置いてあった分が全部なくなると、同じアーティストの別の作品
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